Apex で Iterable 変数を For ループで活用する方法

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🔹 はじめに

Apex では、Iterable インターフェースを実装することで、カスタムクラスを for-each ループで直接使用できる ようになります。
これにより、独自のデータ構造やコレクションを、ネイティブのリスト (List) やセット (Set) のように 簡潔に反復処理 できるようになります。

本記事では、Apex における Iterable の実装方法と、テストクラスを含めた動作確認方法 を紹介します。

🔹 Iterable インターフェースとは？

Apex の Iterable は、for-each ループで反復処理 (iteration) を可能にする インターフェースです。
Java の Iterable に似ており、iterator() メソッドを実装することで、要素を順番に取得できます。

🔹 Iterable を実装したサンプルコード

以下の MyIterable クラスでは、List を Iterable に変換し、for-each ループで利用できるようにしています。

public class MyIterable implements Iterable<String> {
    private List<String> strings;

    // コンストラクタでリストを受け取る
    public MyIterable(List<String> strings) {
        this.strings = strings;
    }

    // iterator() メソッドを実装（List の iterator を返す）
    public Iterator<String> iterator() {
        return strings.iterator();
    }
}

✅ 実装のポイント

  1. Iterable インターフェースを implements する。
  2. コンストラクタで List を受け取る（データをセット）。
  3. iterator() メソッドで List の iterator() を返すことで、for-each ループが使用可能になる。

🔹 for-each ループでの使用例

この MyIterable クラスを利用すると、for-each ループで 簡潔に要素を取得 できます。

List<String> strings = new List<String>{'Hello', 'World', 'Salesforce'};

// MyIterable インスタンスを作成
MyIterable iterable = new MyIterable(strings);

// for-each ループで要素を取得
for (String str : iterable) {
    System.debug(str); // "Hello", "World", "Salesforce" が出力される
}

通常の List と同じ感覚で for ループが使えます！ 🚀

🔹 テストクラスの実装

Apex では、テストクラスを作成することで コードの動作を保証 できます。
以下のテストクラスを作成し、Iterable の動作を検証しましょう。

@IsTest
public class MyIterableTest {
    @IsTest
    static void testIterableForLoop() {
        // データを準備
        List<String> strings = new List<String>{'Hello', 'World'};

        // MyIterable インスタンスを作成
        MyIterable iterable = new MyIterable(strings);

        // for-each ループでデータ取得テスト
        List<String> result = new List<String>();
        for (String str : iterable) {
            result.add(str);
        }

        // 期待されるデータと一致するか確認
        System.assertEquals(strings, result);
    }
}

✅ テストのポイント

  • MyIterable クラスが for-each ループで正しく動作するかを検証。
  • System.assertEquals(strings, result) を使って 元のデータと一致しているか確認。

このテストを Run Tests で実行し、成功すれば Iterable の実装が正しく機能している証拠 です！ 🎯

🔹 Iterable を応用する

✅ カスタムオブジェクトを Iterable に対応

リストだけでなく、SOQL で取得したレコードのカスタムクラスを Iterable にすることも可能 です。

例えば、Account のリストを Iterable にするクラスを作成すると、以下のようになります。

public class AccountIterable implements Iterable<Account> {
    private List<Account> accounts;

    public AccountIterable() {
        // SOQL でデータ取得
        this.accounts = [SELECT Id, Name FROM Account LIMIT 10];
    }

    public Iterator<Account> iterator() {
        return accounts.iterator();
    }
}

✅ for-each ループでレコードを処理

AccountIterable accounts = new AccountIterable();

for (Account acc : accounts) {
    System.debug('Account Name: ' + acc.Name);
}

これにより、SOQL で取得した Account を直接 for-each ループで処理 できます！
カスタムオブジェクトを扱う際に、より直感的で可読性の高いコード を書くことができます。

🔹 まとめ

機能 実装方法
Iterable の実装 implements Iterable を使用し、iterator() を実装
for-each ループで使用 for (T item : iterableInstance) {}
テストクラスの作成 System.assertEquals(expected, actual) で動作を検証
カスタムオブジェクト対応 SOQL で取得したデータを Iterable に変換

Iterable を活用すると、リストやカスタムオブジェクトをシンプルに処理できるようになる ため、コードの可読性が向上します！ 🚀

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