SalesforceライセンスとSalesforce Platformライセンスの違いを徹底解説


Salesforceのユーザーライセンスを選択する際、「Salesforceライセンス」と「Salesforce Platformライセンス」の違いを理解することは非常に重要です。それぞれのライセンスが提供する機能や利用可能な範囲は異なり、業務に最適な選択をすることでコストを最適化できます。本記事では、両ライセンスの違いとその使い分けについて詳しく解説します。


1. Salesforceライセンス

Salesforceライセンスは、Salesforceの標準的なCRM機能をフル活用するユーザー向けです。

主な特徴

  • 標準CRM機能
    • リード、商談、取引先、取引先責任者、キャンペーン、ケースなどの標準オブジェクトにアクセス可能。
    • ワークフローや承認プロセス、メール統合などの自動化ツールの利用。
  • 高度なレポート・ダッシュボード
    • 詳細なデータ分析や視覚化のためのツール。
  • Chatterコラボレーション
    • Chatterを活用したチーム間のコミュニケーション。

用途例

営業やサポート部門のユーザーが、顧客管理や商談管理、ケース管理のために活用。


2. Salesforce Platformライセンス

Salesforce Platformライセンスは、標準的なCRM機能を必要とせず、カスタムアプリケーションや基本的なコラボレーション機能を使用するユーザー向けです。

主な特徴

  • カスタムオブジェクトとアプリ

    • カスタムオブジェクトにアクセス可能(アプリごとに最大10個)。
    • カスタムアプリケーションの利用。
  • 基本的な標準オブジェクト

    • 取引先と取引先責任者のオブジェクトに制限付きアクセス可能(例: 読み取り専用)。
  • Chatterコラボレーション

    • Chatterを利用したチーム内のコミュニケーション。

制限事項

  • リードや商談、キャンペーン、ケースなどの標準CRMオブジェクトにはアクセス不可。
  • 高度なSalesforceの自動化ツールは利用不可。

用途例

社内でカスタムアプリやプロジェクト管理に特化した利用を想定。


比較表

機能/特徴 Salesforceライセンス Salesforce Platformライセンス
CRM標準オブジェクト フルアクセス可能 制限付きまたはアクセス不可
カスタムオブジェクト 無制限 アプリごとに10個まで
Chatterコラボレーション 利用可能 利用可能
カスタムアプリ 利用可能 利用可能
営業/サービス機能 フルアクセス アクセス不可
利用用途 営業/サポートチーム向け カスタムアプリ開発者や一般ユーザー

選択ポイント

  1. CRM機能が必要か?

    • リードや商談、ケース管理が必要であれば「Salesforceライセンス」を選択。
    • 必要でなければ「Salesforce Platformライセンス」で十分。
  2. カスタムアプリケーションの利用

    • カスタムアプリ中心の業務には「Salesforce Platformライセンス」が適合。
  3. コスト最適化

    • 必要な機能に応じてライセンスを使い分けることで、運用コストを削減可能。

結論

Salesforceライセンスは、フル機能のCRMが必要な営業/サービスチーム向けの選択肢であり、Salesforce Platformライセンスは、カスタムアプリや基本的なコラボレーション機能を必要とするユーザーに最適です。適切なライセンスを選択することで、効率的な運用とコスト削減が可能になります。

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