「あれ?この商品、この間はもっと安かったような…?」
「なんで私は定価で、隣の人は割引価格なの?」
スーパーや家電量販店、オンラインショップなどでお買い物をしていると、そんな疑問を感じたことはありませんか? 同じ商品なのに、買う人や時期によって値段が違うことって、よくありますよね。
お店の人は、どうやって「あなたにはこの値段」「あの人にはあの値段」って、たくさんの価格を間違えずに提示しているんでしょう? なんだか複雑そうに見えるその裏側には、実はとっても賢くて、私たちの生活を便利にしてくれる仕組みがあるんです。 それが、今日ご紹介する「プライスブック(price books)」というものなんですよ。
まるで魔法のカタログ!「プライスブック」って、一体何?
「プライスブック」と聞くと、なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんね。でも、心配いりません! イメージとしては、「商品一つ一つに対して、『もしもの時のための』様々な値段を書き込んでおく、秘密の魔法のカタログ」のようなものなんです。
たとえば、あなたが素敵な花屋さんだと想像してください。 店頭に並ぶ美しいバラ。このバラ一つとっても、いろんな「顔」がありますよね?
- お店に買いに来てくれた一般のお客様には「1本300円」。
- いつも大量に買ってくれるお花の業者さんには「1本250円」。
- 「今週のスペシャル!」と銘打ったキャンペーン中は「1本200円」。
バラ自体は同じ一本ですが、売る相手やタイミングによって、3種類の値段があるわけです。
このたくさんの値段を、お店の人が頭の中で全部覚えていたら大変ですよね? そこで活躍するのが「プライスブック」なんです。 これは「このバラには、Aという値段と、Bという値段、Cという値段があるよ」と、きちんと整理してメモしておく賢い仕組み、と考えると分かりやすいでしょう。
賢い番頭さんが活躍!「プライスブック」で何ができる?
この「魔法のカタログ」ことプライスブックがあると、お店はどんな良いことがあるのでしょうか? 例えるなら、お客様の顔と状況を見て、瞬時に「最適な価格」を教えてくれる、ベテランの「賢い番頭さん」がいるようなものです。
お客様に合わせた「おもてなし」価格
番頭さんはお客様がお店に入ってきたら、まず「あ、いつもの法人契約のお客様だ!」と分かります。 すると、お店の商品すべてについて、「このお客様向けには、この専用の価格表を見ればいいな」と、すぐに専用の価格を提示してくれるんです。 一般のお客様には定価を、お得意様には特別価格を、と間違えることなく、スムーズに案内できます。
キャンペーンやセールもボタン一つで!
「今週末は〇〇セール!」なんて時も、番頭さんは大忙し…と思いきや、 プライスブックにはすでに「セール用の価格」も書き込まれていますから、ボタン一つで「今日の営業中はセール価格のカタログを使ってね!」と指示を出すだけ。 もういちいち値札を書き換えたり、計算機を叩いたりする必要はありません。
新しい商品の準備も楽々
新しい商品がお店に仲間入りするときも、通常価格、法人向け価格、初回限定価格など、考えられる複数の価格をまとめてプライスブックに登録しておけます。 そうすれば、いざ販売開始!となった時に、慌てて価格を設定し直す必要がなく、すぐに「お客様、こちらが新商品の〇〇です!あなたにはこの価格ですよ!」とご案内できるわけです。
超シンプルに見てみよう!「プライスブック」の働き
では、この「賢い番頭さん」が、実際にはどんな風にお仕事をしているのか、簡単な例で見てみましょう。
あるお店に「おいしい焼き立てパン」があります。 このパンには、2種類のプライスブック(価格のカタログ)が用意されているとします。
プライスブック①:一般のお客様用カタログ
- 焼き立てパン:300円
プライスブック②:毎日買ってくれる常連さん用カタログ
- 焼き立てパン:280円(特別割引!)
さて、お店に二人のお客様がやってきました。
ケース1:Aさんがパンを買いに来ました
- お店:「いらっしゃいませ、Aさん!初めてのお客様ですね。」
- 賢い番頭さん:「Aさんは一般のお客様だから、『一般のお客様用カタログ』を開こう!」
- お店:「焼き立てパンですね!300円になります!」
ケース2:Bさんがパンを買いに来ました
- お店:「いらっしゃいませ、Bさん!いつもありがとうございます!」
- 賢い番頭さん:「Bさんは毎日来てくれる常連さんだから、『常連さん用カタログ』を開こう!」
- お店:「焼き立てパンですね!常連さん価格で280円になります!」
どうでしょう? 番頭さんが、お客様の情報をパッと見て、適切なカタログ(プライスブック)をサッと選び出し、そこから正確な価格を教えてくれているのが、イメージできたでしょうか?
なんだか難しそう?いえいえ、実はとっても便利なんですよ!
「プライスブック」という言葉だけ聞くと、なんだか企業向けの難しいシステムの話に聞こえるかもしれません。 でも、その中身は、お店が「誰に、いつ、いくらで商品を売るか」を、スムーズに、そして間違いなく決めるための「賢い仕組み」なんです。
お店の人は、これで間違った価格を提示する心配が減りますし、お客様は、自分に合ったお得な価格で買い物ができます。
私たちの日常に潜む、こんなちょっとした「賢い工夫」が、お店の人と私たちお客さんの両方をハッピーにしてくれているんですね! これであなたも、今日から「価格の番頭さん」気分で、お買い物がもっと楽しくなるかもしれませんよ?
コメント
コメントを投稿