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Salesforce開発では、コードの静的解析が重要です。ここでは、Apexコードを効率的に静的解析するためのツールを紹介します。Force.com Security Source Code Scanner(Salesforceの公式ツール)はセキュリティ面での解析に特化していますが、リモート実行の制約があります。短い開発サイクルでローカルで解析できるツールをお探しなら、以下のオプションを検討してください。
1. PMD for Apex
PMDは、多くのプログラミング言語をサポートするオープンソースの静的コード解析ツールで、Apexの解析も可能です。
特徴
- カスタムルールの作成が可能。
- コード品質やベストプラクティスに基づく問題を検出(例: 冗長コード、潜在的なバグ)。
- CI/CDパイプラインに統合可能。
導入手順
- PMDを公式サイトからダウンロードします。
- Apex用のルールセットをプロジェクトに追加します(Apexルールセット)。
- コマンドラインやIDE(VS CodeやIntelliJ IDEA)でPMDを実行します。
例: コマンドライン実行
pmd -d <path-to-apex-code> -R rulesets/apex/apex_ruleset.xml -f text
2. Checkmarx
Checkmarxはセキュリティ分析に特化した商用ツールで、Apexの解析にも対応しています。
特徴
- セキュリティ脆弱性の早期発見。
- Salesforceプラットフォーム専用のセキュリティルールセット。
- カスタマイズ可能な分析プロファイル。
注意点
- ライセンス費用がかかるため、中小規模プロジェクトには負担が大きい場合があります。
3. CodeScan
CodeScanはSalesforceとApex専用に設計された静的コード解析ツールです。ローカル実行可能で、CI/CD環境とも統合しやすいです。
特徴
- Salesforce開発者向けの事前定義済みルールセットを提供。
- Visualforce、Lightning、Apexすべてをカバー。
- IDE(VS Code、Eclipseなど)と統合可能。
導入方法
CodeScanは有料ツールですが、無料トライアルを提供しています。公式サイトからダウンロードして試用可能です。
4. SonarQube + SonarApex
SonarQubeは、コード品質とセキュリティの測定に特化した静的解析ツールで、Apex用のプラグインであるSonarApexをインストールすることで対応できます。
特徴
- ダッシュボードで問題を視覚的に確認可能。
- チーム全体でのコード品質向上に役立つ。
- JenkinsやGitHub Actionsと統合し、継続的インテグレーションに組み込みやすい。
導入手順
- SonarQubeをダウンロードし、ローカル環境にインストール。
- SonarApexプラグインを追加。
- プロジェクトを解析し、結果を確認。
5. Apex PMD VS Code Extension
VS Codeユーザーの場合、Apex用PMD拡張機能をインストールすることで、IDE内でリアルタイムに静的解析を行えます。
特徴
- コードを書きながら問題を即座に検出。
- PMDルールセットに基づいたカスタマイズ可能なフィードバック。
- Salesforce DXプロジェクトと統合可能。
導入手順
- VS Codeの拡張機能マーケットプレイスで「Apex PMD」を検索してインストール。
- `.pmd`設定ファイルをプロジェクトに追加し、ルールセットを指定。
6. Clayton
ClaytonはSalesforce開発専用のコードレビューおよび静的解析ツールで、GitHubやGitLabのリポジトリと統合できます。
特徴
- プルリクエストの自動レビューをサポート。
- Apexのベストプラクティスを考慮したルールセット。
- クラウドベースだがローカル環境での設定も可能。
まとめ: 最適な選択肢
- 無料でシンプルな解析をしたい → PMD
- 高度なセキュリティ分析が必要 → Checkmarx
- Apexに特化した解析を求める → CodeScanまたはClayton
- CI/CD環境やチーム全体でのコード品質向上 → SonarQube
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