Salesforce開発者向け：<apex:message>とその仲間たちの徹底比較

Visualforceでエラーメッセージや通知メッセージを表示するために提供される4つのコンポーネント、<apex:message>、<apex:messages>、<apex:pageMessage>、および<apex:pageMessages>には、それぞれ用途や動作に違いがあります。以下では、それぞれのコンポーネントについての詳細な違いと使用例を解説します。

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1. <apex:message>

特定のコンポーネントに関連するメッセージを表示するためのコンポーネント

• 用途: ある特定のフォームフィールド（例: 入力項目）に関連するメッセージを表示します。
• 特徴:
  • for属性で対象のコンポーネントを指定します。
  • 単一のメッセージを表示。
  • メッセージのスタイルをカスタマイズ可能。

使用例:

<apex:page controller="ExampleController">
    <apex:form>
        <apex:inputText value="{!name}" id="nameField"/>
        <apex:message for="nameField" />
        <apex:commandButton action="{!save}" value="Save"/>
    </apex:form>
</apex:page>

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2. <apex:messages>

ページ全体に関連するすべてのメッセージを一括表示

• 用途: ページ全体で発生したすべてのメッセージ（複数可）をまとめて表示します。
• 特徴:
  • 個別のフォームフィールドに関連しないメッセージも含む。
  • 自動的にすべてのメッセージをリスト表示。

使用例:

<apex:page controller="ExampleController">
    <apex:form>
        <apex:inputText value="{!name}" id="nameField"/>
        <apex:commandButton action="{!save}" value="Save"/>
        <apex:messages />
    </apex:form>
</apex:page>

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3. <apex:pageMessage>

単一のメッセージをページの特定位置に表示

• 用途: ページ全体の通知や、単一の重大なメッセージ（例: 成功通知や重大なエラー）を表示する。
• 特徴:
  • severity属性でメッセージのタイプを指定可能（info、warning、errorなど）。
  • 通常、ページの上部に目立つ形で配置される。

使用例:

<apex:page>
    <apex:pageMessage summary="Operation Successful" severity="info" detail="Your record has been saved successfully." />
</apex:page>

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4. <apex:pageMessages>

ページ全体のすべてのメッセージを標準的なスタイルで表示

• 用途: 複数のエラーメッセージや通知をページ全体にわたって表示。
• 特徴:
  • ページ全体で発生したすべてのメッセージをまとめて表示。
  • Salesforceの標準UIに合わせたデザインで表示される。

使用例:

<apex:page controller="ExampleController">
    <apex:form>
        <apex:inputText value="{!name}" id="nameField"/>
        <apex:commandButton action="{!save}" value="Save"/>
        <apex:pageMessages />
    </apex:form>
</apex:page>

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違いのまとめ

コンポーネント	対象	表示内容	スタイルの自由度	主な用途
<apex:message>	特定のコンポーネント	単一のメッセージ	高い	フィールド単位のエラー表示
<apex:messages>	ページ全体	すべてのメッセージ	低い（リスト表示が主）	複数メッセージの一括表示
<apex:pageMessage>	ページ全体（特定の通知）	単一の通知/エラー	高い	成功/警告/重大エラーの通知
<apex:pageMessages>	ページ全体（標準スタイル）	すべてのメッセージ	低い（標準UIに従う）	Salesforce標準UIの統一感を重視

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選択のポイント

1. コンポーネント単位のエラーが必要な場合 → <apex:message>
2. 複数メッセージを一括表示したい場合 → <apex:messages>または<apex:pageMessages>
3. ページ全体の通知を目立たせたい場合 → <apex:pageMessage>