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Salesforce CLI(SFDX)を使用して古い組織環境や不要な組織を削除する方法について説明します。また、最近の変更点である
-u
フラグの非推奨化と、新しい--target-org
(または-o
)フラグの使用についても触れます。1. 組織環境の削除
Salesforce DXでは、次のような組織タイプを管理できます:
- Hub Org(Dev Hub 組織)
- Scratch Org
- 非Scratch Org(SandboxやProduction)
以下に、それぞれの削除手順を説明します。
1.1 Hub Org(Dev Hub 組織)の削除
Hub Orgの削除は直接的には行えません。ただし、CLIの認証リストから削除することができます。
コマンド例:
sfdx auth:logout --target-org my-dev-hub
結果:
- Hub Orgへの認証情報がCLIから削除されます。
1.2 Scratch Orgの削除
Scratch Orgは一時的な開発環境のため、簡単に削除できます。
コマンド例:
sfdx force:org:delete --target-org my-scratch-org
結果:
- `my-scratch-org`という名前のScratch Orgが削除されます。
1.3 非Scratch Org(SandboxやProduction)の削除
非Scratch Orgも、CLIの認証リストから削除できます。
コマンド例:
sfdx auth:logout --target-org my-production-org
結果:
- 指定したProduction組織やSandbox組織の認証情報がCLIから削除されます。
2. -u
フラグの非推奨化
SFDXでは、以前は組織を指定するために-u
フラグが使用されていましたが、現在は--target-org
または-o
フラグの使用が推奨されています。
変更前(非推奨)
sfdx force:org:delete -u my-scratch-org
変更後(推奨)
sfdx force:org:delete --target-org my-scratch-org
または短縮形:
sfdx force:org:delete -o my-scratch-org
3. その他の便利な操作方法
組織一覧の確認
CLIで認証済みの組織一覧を確認できます。
sfdx force:org:list
特定の組織にログイン
CLIから特定の組織にログインするには、認証URLを使用します。
sfdx auth:web:login --setalias my-org
Scratch Orgの作成
新しいScratch Orgを作成し、Dev Hubに関連付けます。
sfdx force:org:create --definitionfile config/project-scratch-def.json --target-org my-dev-hub --setalias my-new-scratch-org
4. 注意事項
CLIの最新バージョンを使用する 最新バージョンのCLIを使用して、`-u`ではなく`--target-org`を適切に使用してください。
sfdx update
自動化スクリプトの更新 CI/CDパイプラインやスクリプトに`-u`フラグが含まれている場合は、`--target-org`に更新することを忘れないでください。
認証情報の管理 不要な組織を削除することで、CLIの認証リストをすっきり保つことができます。
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